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「パティシエ辞めたい」は甘えじゃない。新卒・中堅の本音に寄り添います

もんめい

現役パティシエ8年
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製菓学校教師の経験を生かした転職サービスの紹介、
パティシエならではのグルメレビューなどを通して
お仕事も休日も楽しくなるお手伝いをしていきます!
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◎経歴
有名個人店パティスリー
製菓学校教師
企業パティシエ
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◎資格・実績
製菓衛生師
食品衛生責任者
約100人の就職相談に携わり、就職実現をサポート

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パティシエ辞めたいは甘えじゃない パティスリー

「パティシエ、辞めたいな……」
そんな気持ちを抱えて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

思い描いていた夢の職業。華やかで、お菓子を通して人を笑顔にできる素敵な仕事。
でも、実際に働き始めてみると、毎日が思っていたよりずっとハードで、
「体がもたないかも」「もう無理かもしれない」そんな風に感じてしまうこともありますよね。

新卒で入ったばかりの方も、数年続けてきた中堅の方も、
「辞めたい」と感じるのは決して“甘え”ではありません。
実際に、パティシエは離職率の高い職業であり、多くの人が同じような悩みを抱えています。

このページでは、パティシエという仕事の現実や辞めたくなる理由、
そしてその先にどんな選択肢があるのかを、やさしく整理してお伝えします。

「今の自分、ちょっとつらいかも」
そんなあなたの気持ちが少しでも軽くなるきっかけになれたら嬉しいです。

パティシエの離職率はなぜ高い?【新卒での退職も珍しくない】

「せっかく専門学校を卒業して就職したのに、もう辞めたくなってる自分っておかしいのかな…」
そんな風に思ってしまう方もいるかもしれません。

でも、パティシエの仕事は想像以上に体力も精神力も必要なため、
実は“1年以内に辞める人”も珍しくない職種なんです。

実際、早期離職はとても多い

厚生労働省の調査では、飲食業界全体の新卒3年以内の離職率は50%以上
特に製菓・飲食業は「憧れて入ったけど想像以上にきつい」という理由で、
早期に離職する人が多い職種のひとつとして知られています。

私自身、製菓学校や現場で働く中で、
「1年持たなかった」「半年で辞めた」という声を何度も聞いてきました。

辞めた人の多くが、がんばった上での決断

よくあるのが、「甘えてるだけかも」「もう少し頑張るべきなのかな」という自己否定の気持ち。
でも、実際に辞めた方たちの多くは、頑張ってもどうしても限界だったというケースばかりです。

  • 連勤続きで体調を崩した
  • 寝不足が続いて集中力がもたない
  • 先輩に怒られ続けてメンタルがもたない

そうした背景があっての離職。
決して軽い気持ちや“わがまま”で辞めているわけではありません。

パティシエを辞めたくなる理由【新卒・中堅の本音】

「辞めたいと思うなんて、自分だけかも」
そう感じてしまいがちですが、実は多くのパティシエが、
働き始めてからさまざまな理由でつらさを感じています。

ここでは、新卒の方にも中堅の方にも共通する、
よくある“辞めたくなる理由”を5つご紹介します。

①長時間労働・休みが少ない

パティシエの現場は、早朝出勤+残業が当たり前という職場も多く、
体力的にきつい…と感じる方はとても多いです。

  • 朝6時に出勤して、帰るのは夜8時すぎ
  • 月の休みは4〜6日で連休なし
  • 立ちっぱなし+重たい作業で腰や足が限界

「このまま続けたら身体がもたないかも…」と不安になるのも無理はありません。

②人間関係がうまくいかない

職場の人間関係がつらくて辞めたい、という声もよく聞かれます。

  • 怖い先輩や理不尽な上下関係
  • ピリピリした雰囲気に毎日気を張って疲れる
  • 話しかけづらくて質問もできない

特に新卒の頃は、誰にも相談できずに悩んでしまうケースもあります。

③給料が低いのに責任が重い

「好きな仕事だけど、生活が厳しい…」
これは多くのパティシエが抱えるリアルな悩みです。

  • 月給15〜18万円前後で一人暮らしはギリギリ
  • 昇給やボーナスが少ない(またはない)
  • 責任あるポジションになっても待遇が変わらない

働いても働いても報われないような感覚になってしまうこともあります。

④想像と現実のギャップが大きい

「もっとケーキ作りに関われると思ってたのに…」という声も少なくありません。

  • 実際は洗い物・掃除・下処理などがほとんど
  • 技術を教えてもらえる環境ではなかった
  • ずっと同じ作業の繰り返しで成長を感じられない

理想と現実のギャップに悩み、「自分、向いてないのかな…」と落ち込んでしまうことも。

⑤このまま働き続けた先が見えない

  • 「5年後、10年後、私はどうなってるんだろう?」
  • 「独立したいけど、どうやって?いつできる?」

そんな風に将来に不安を感じると、モチベーションが下がってしまうのも自然なことです。
職場によっては、将来像がまったく見えないまま何年も働き続けている人もいます。

どれか一つでも「わかるなぁ…」と思えたなら、それはあなたが本気で向き合ってきた証拠。
つらいと感じてしまうのは、甘えではなく、ごく自然なことなんです。

パティシエ辞めてもいい?続けるべき?迷ったときの考え方

「辞めた方がいいのかな…」
「でも、もう少し頑張るべきかな…」
そんな風に気持ちが揺れて、結論が出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

この章では、無理に答えを出すのではなく、
“自分の心の声”を丁寧に受け止めるためのヒントをご紹介します。

「3年は我慢」って、本当に必要?

よく言われるのが「まずは3年頑張れ」という言葉。
たしかに、技術職という意味では、ある程度の継続がスキルアップにつながる部分もあります。

でも、心や体が限界なのに“我慢”だけを続けるのは本末転倒。
実際、3年頑張って体を壊してしまった…という声も少なくありません。

「3年続ける=正解」ではなく、
“自分が元気でいられること”が一番大切です。

「続けるか・辞めるか」の前に、“どこがつらいのか”を見つめてみる

辞めるかどうかを考える前に、まずは
「何が一番つらいのか?」を、紙に書き出してみるのもおすすめです。

  • 人間関係?
  • 体力的な負担?
  • 将来への不安?
  • 自分のやりたい仕事ができていない?

書き出すことで、「仕事そのものが嫌なのか」「今の職場が合わないのか」が整理できます。

「パティシエを続けたい気持ち」が少しでもあるなら…

「つらいけど、本当はまだお菓子作りが好き」
「違う職場なら、もう少し楽しく働けるかも」

そんな風に思えるなら、“環境を変える”という選択もあります。

今の職場ですべてがダメでも、
あなたが輝ける場所は、きっと他にあるはずです。

無理せず、ゆっくり答えを出して大丈夫

辞める・辞めないは大きな決断だからこそ、焦らなくて大丈夫です。
心が疲れているときは、冷静な判断ができなくなってしまうもの。

しっかり休んで、心の声を整理してから決めてOK。
「辞める=逃げ」ではありません。
それは、「自分らしく生きたい」という前向きな選択です。

パティシエ経験を活かせる、次の道とは?

「辞めたいと思っても、この先どうしたらいいのか分からない…」
そんな不安を感じて、一歩踏み出せない方も多いかもしれません。

でも大丈夫。
パティシエとして積んできた経験は、決してムダになりません。
実は、パティシエ経験を活かせる“次の道”は意外とたくさんあるんです。

① 別のパティスリー・レストランに転職する

まず最初に考えられるのが、今の職場を変えること。
同じパティシエの仕事でも、お店によって働き方はまったく違います。

  • 定休日がある、残業が少ないお店
  • 教育体制が整っていて、若手にも優しい職場
  • 小規模でアットホームな雰囲気のブーランジェリーやカフェ

「環境が合わなかっただけ」であれば、場所を変えることでぐっと働きやすくなる可能性もあります。

② ホテルやカフェ、食品メーカーへキャリアチェンジ

少し視野を広げると、パティシエの技術を活かせる場所は他にもあります。

  • ホテルの製菓部門(待遇が安定しているケースが多い)
  • カフェやベーカリー(お菓子+接客もできる)
  • スイーツ系の商品開発(食品メーカー)

「現場のスピード感には疲れたけど、モノづくりは好き」という方にとっては、
落ち着いた環境でスキルを活かす良い選択肢になります。

③ 製菓学校の講師や、販売職への転身

  • 製菓学校での講師(若手育成・教育に興味がある人向き)
  • デパ地下や専門店でのスイーツ販売(接客が好きな人におすすめ)

「作る」から「伝える」「届ける」側へシフトすることで、
より自分に合った働き方ができるようになる人もいます。

④ 自分らしい働き方を叶える準備期間にしてもOK

いったん休職して、自分と向き合う時間をとるのも立派な選択です。

  • 心と体をリセットしてから、次の一歩を考える
  • 副業やアルバイトで興味の幅を広げる
  • 将来の独立や起業に向けて準備を始める

“今すぐ次を決めなきゃ”と焦る必要はありません。
パティシエとして働いた時間は、あなたの価値そのものです。

【おすすめ】パティシエ向けの転職支援サービス2選

「辞めたい気持ちはあるけど、次の職場を自分で探すのは不安…」
「求人を見ても、どこが自分に合ってるのか分からない…」

そんなときは、飲食・製菓業界に特化した転職エージェントを活用するのがおすすめです。
パティシエとしての経験や希望を丁寧に聞いてくれたうえで、
あなたに合った職場を一緒に探してくれます。

ここでは、特にサポートが手厚く、信頼できる2つのサービスをご紹介します。

① フーズラボ(Foodslabo)

飲食業界に特化した転職エージェントで、ハイクラス求人も豊富。

  • 月給30万円以上・週休2日制など、高待遇の非公開求人が多い
  • エージェントが企業と直接つながっているから、条件交渉もスムーズ
  • パティシエの経験を活かした「商品開発」などのレア職種も紹介可能

「もう一度やりがいのある現場で働きたい」
「でも働き方もきちんと整えたい」
そんな方にぴったりのサービスです。

② アイティーケー(itk)

20年以上の実績を持つ、老舗の飲食特化エージェント。

  • 一人ひとりに担当がついて、希望条件を丁寧にヒアリング
  • LINE相談や電話面談など、気軽に始めやすい
  • 未経験からの再スタートや、キャリアチェンジの支援にも強い

「次こそ、自分に合った職場を見つけたい」
「初めての転職で不安が大きい…」という方におすすめです。

無理に転職しなくても大丈夫。まずは相談からでもOKです

どちらのサービスも、無理に転職をすすめてくることはありません。
「いまの気持ちを聞いてほしい」そんな気軽な気持ちでも大丈夫。
まずは無料登録して話を聞いてみることが、未来を変える一歩になるかもしれません。

まとめ|「辞めたい」は前向きなサイン。もっと自分を大切にしていい

パティシエという仕事は、決して楽な道ではありません。
早朝から夜まで働きづめの日々、厳しい上下関係、思うようにいかない現実…。
そんな中で「辞めたい」と感じてしまうのは、とても自然なことです。

それは、弱さや甘えではなく、あなたが本気で向き合ってきた証拠。
心や体が限界に近づいているサインかもしれません。

辞めてもいいんです。
無理に続けることよりも、「これからどうしたいか」を考えることの方がずっと大切。

今は少し立ち止まって、自分の気持ちを整理するタイミングなのかもしれません。
環境を変える、違う働き方を選ぶ、別の道を歩む。どれを選んでも間違いではありません。

あなたが心から「よかった」と思える未来が、きっと待っています。

自分に合った働き方、見つけてみませんか?

パティシエとしての経験を活かしながら、もっと自分らしく働ける場所を探したい。
そんなときは、業界専門の転職エージェントに相談してみてください。
きっと、あなたの力を必要としてくれる場所が見つかるはずです。

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